代表的な症例04|浜松でインプラントなどの高度歯科治療、コミュニケーションを大切にした治療を行う歯医者「石川歯科」

Typical cases 代表的な症例04 再生歯科医療(36歳・男性)

本ページでは、歯の位置を示す歯式について、左右の表記を「治療を行う側」の視点で記載しています。
つまり患者さまご本人にとっては、その表記とは左右が逆となります。ご了承ください。
なお、治療のリスクや副作用などの詳細については、本ページ下部をご参照ください。

再生歯科医療(36歳・男性)

重度の歯周病により歯肉は腫れ、膿が出て、歯が抜け落ちる状態で来院されました。
歯を支える骨が溶けて、歯の温存は絶望的な症状です。この場合、一般的には抜歯をしてインプラント埋入をした方が早い症例です。
しかし、歯そのものは健康であることと、患者さまご本人も歯の温存を希望されることから、再生歯科治療のみで治療を行いました。

再生歯科医療とは、重度の歯周病(歯槽膿漏)などによって失われた歯を支える組織(歯根を支える歯槽骨、歯根をとりまくセメント質や歯根膜)を取り戻すことを目的とする外科処置です。
『歯を救う最後の切り札』ともいわれ、体がもつ自己修復能力を最大限に引き出しつつ、GTR法、エムドゲイン法、骨移植などの治療を選択的に使って歯槽骨や歯周組織の再生を促します。
手術後の治癒期間が必要なため、多くの場合、数か月~数年を要する長期の治療となります。

Before 症例04 再生歯科医療(36歳・男性) before
After 症例04 再生歯科医療(36歳・男性) after
Before 症例04 再生歯科医療(36歳・男性) before
After 症例04 再生歯科医療(36歳・男性) after

写真では違いがわかりにくいかもしれませんが、術前は歯肉がブヨブヨに腫れて減退しおり、レントゲンでは歯の根を支える骨が少ない状態です。 術後は、歯肉の量が増えて、かつ引き締まった健康な状態で、レントゲンで骨の量も増えていることが確認できます。

症例の概要・主訴

この患者さまは、重度の歯周病による歯の動揺と排膿を主訴として来院されました。
一部の歯は自然脱落し、顎全体で歯肉の炎症と、歯槽骨の大幅な欠損が認められました。

しかし歯そのものはコンディションがよく、歯質に欠損もない状態だったため、歯周病の問題を解決できれば、スプリントによる暫間固定(ざんかんこてい)のみで歯列と歯質を温存できると考えました。

基礎データ 36歳・男性
治療期間 3年
治療費 270万円
主な治療 主な治療 歯周病治療(デブライドメント/歯肉縁下の歯垢、歯石、汚染歯根面、不良肉芽組織の除去)・抜歯・歯周再生療法(骨再生治療・rh-PDGF-BB)・暫間固定
治療計画 抜歯をしてインプラントを埋入する方が予知性は高いものの、口腔内の状況、患者さまの年齢、天然歯保存のご希望、経済的負担を考慮して、再生療法を選択しました。
難しい症例であるため高度なチャレンジにはなりますが、医療者自身も最良な治療法であると考えているため、あえて選択しました。

治療の流れ

  • 術前検査と治療計画

    重度の歯周病で歯肉が炎症し、膿が出て歯石が付着しています。
    レントゲン撮影により、36歳の若さにも関わらず、骨吸収が重度に進行していることがわかります。

    主訴である歯の動揺や排膿にとどまらず、歯が抜け落ち、歯肉がブヨブヨに腫れ、露出した歯根には歯石が沈着するなど、重度の歯周病です。
    さらにレントゲン撮影によって、歯肉内部では、歯周病の症状でもある骨吸収が進行していて、顎全体の骨が痩せてしまっています。とりわけ下顎右5・6番(第二小臼歯・第一大臼歯)は状態が悪く、歯根の先端まで歯根膜腔が拡大して、歯槽硬線(健康な歯槽骨の層)が消えそうになっています。
    ここまでひどい状態では、通常抜歯をしてインプラント治療を施すことが一般的です。
    しかし、患者さまご本人が天然歯をなるべく残すことを希望されており、歯そのものはコンディションがよく充分温存できそうであるため、難症例になる再生医療にて治療を行うことにしました。

    術前検査と治療計画

    図1-a 初診時の下顎左側頬側面観.歯肉の炎症,排膿,歯石の沈着が認められる.

    術前検査と治療計画

    図1-b 初診時パノラマエックス線写真.36歳にもかかわらず重度に骨吸収が進行している.下顎左右7番(第二大臼歯)は抜歯を行った.下顎右5・6番(第二小臼歯・第一大臼歯)の保存が歯列弓の安定,咬合機能維持のために重要となる.

    術前検査と治療計画

    図1-c 初診時デンタルエックス線写真.下顎右5・6番(第二小臼歯・第一大臼歯)は根尖にまで及ぶ歯根膜腔の拡大,陰影が認められる.咬合性外傷および炎症が残存した状態のデンタルエックス線写真では,骨のミネラルが失われ,歯槽硬線が不鮮明に写り,本来の状態より骨が喪失しているように見える場合がある.

  • 初期治療・抜歯

    正しい噛み合わせを取り戻すため、下顎左右7番(第二大臼歯)を抜歯します。
    初期治療として、歯周病の治療を1年かけて行うことで、歯肉が引き締まってきました。

    本来は状態の悪い下顎左5・6番を抜歯すべきですが、これらは歯並びを維持するために、重要な役割を持つため、歯周病治療にて保存することにしました。そのかわり、隣接する下顎7番の大臼歯を左右ともに抜歯しました。
    抜歯と並行して、歯周病治療としてデブライドメント(歯肉縁下の歯垢、歯石、汚染歯根面、不良肉芽組織の除去)を行ないます。ルートプレーニングやクリーニング、自宅でのブラッシングなど歯周病治療を継続し、1年後には歯肉が引き締まり口腔全体の状態が落ち着いてきました。

    初期治療・抜歯

    図2-a 再生療法術前の状態.初期治療後1年後.歯肉の炎症が治まり,退縮傾向を示す.下顎右5番(第二小臼歯)に角化組織は認められない.

    初期治療・抜歯

    図2-b 再生療法術前のデンタルエックス線写真.歯槽頂の骨縁のラインが明瞭化し,頬舌的な骨壁のラインが見えてきている.また根尖付近の歯根膜腔は改善傾向にある.残存歯石が確認できる(下顎左側5・6番 遠心)

  • 歯周再生療法1(骨移植手術)

    いよいよ歯周再生療法の手術を行います。歯肉を切開し、骨移植材を充填します。

    実際に歯肉を切開してみると、歯を支える歯槽骨が大幅に少なくなっていることが確認できました。
    本来すべて骨で支えられているべき歯根が、わずか3分の1ほどしか埋まっておらず、歯根付近はさらにカップ状に骨がえぐれている状態です。
    組織の治癒を促進させる「rh-PDGF-BB(生物活性タンパク/血小板由来増殖因子)」で処理を行った骨移植材を、骨の欠損部分に充填します。
    その上から、移植材が流出しないように吸収性コラーゲン膜で覆い、なるべく多くの骨が再生するよう処置を行ってから、歯肉を縫合します。

    歯周再生療法1(骨移植手術)

    図3-a 術中の状態.下顎右5番(第二小臼歯)は歯根の3分の2に水平的骨吸収が認められ,さらにそこから根尖側4分の1を超えてカップ状の骨吸収が存在する.また下顎右6番(第一大臼歯)遠心にも深い骨欠損が認められる.

    歯周再生療法1(骨移植手術)

    図3-b 骨移植後の状態.rh-PDGFを10分以上作用させた骨移植材を,骨頂を超えて充填した.

    歯周再生療法1(骨移植手術)

    図3-c 吸収性コラーゲン膜設置後の状態.移植材が流出しないように,吸収性コラーゲン膜を設置し,可及的に再生のスペースを確保した. rh-PDGFと膜の併用の是非については結論がでていない.しかし,このように水平的な欠損(supra alveolar defects)の場合では吸収性コラーゲン膜の使用が重要となる.

  • 治癒期間

    移植された骨材が定着し、オリジナルの骨に同化してきました。2か月後には歯根の周りには歯根膜線維も確認できるようになり、術後の経過も良好です。

    移植手術直後は、元の骨と移植した骨材の境界がはっきりしていましたが、術後2か月すると両者は同化して、境界線もわからないほどになってきました。 さらに、歯根膜腔(歯と周囲歯槽骨の間にあり歯根膜線維が存在する0.2~0.3 mmほどのスペース)ができてきました。

    治癒期間

    図4-a 術直後.充填された骨移植材が確認される.この時点では移植材の粒子が明瞭に写し出されている.オリジナルの骨の骨欠損のラインも認識される.

    治癒期間

    図4-b 術後2か月の状態.歯槽頂付近では骨移植材の粒子を認めるが,移植材とオリジナルの骨のラインが不鮮明になってきている.さらに経過とともに移植材が同化し,歯根膜腔が認められるようになった.

  • 歯周再生療法2(歯槽骨整形・追加の骨移植手術)

    さらに良好な状態を目指して、骨の整形手術と、追加の骨移植手術を行います。

    1度目の再生療法によって、歯肉がだいぶ引きしまりましたが、まだ歯の周りに歯肉がしっかりと定着しておらず、治療の余地があります。また、歯根の半分がむき出しのままで、清掃しやすいとはいえません。
    さらに、移植された骨が定着するにつれて、若干の骨吸収も起こっています。
    そこで、歯槽骨整形手術(固有歯槽骨を除去することなく歯槽骨の形態を正常な状態へと整える骨手術)と同時に、追加の骨移植手術(リエントリー)を行いました。

    歯周再生療法2(歯槽骨整形・追加の骨移植手術)

    図5-a リエントリー直前の頬側面観.術前に比べ軟組織の退縮は認められないが,付着歯肉がほとんどなく清掃性が高いとはいえない.

    歯周再生療法2(歯槽骨整形・追加の骨移植手術)

    図5-b 骨整形後の状態.若干の骨整形を行ったが,生理的な骨形態が獲得されている.

  • 治療後、2年後(暫間固定の継続)

    歯肉がしっかりと引き締まり、歯周ポケットの深さも正常値になりました。
    一部の歯に負担がかかりすぎないよう、スプリントによって歯を固定する「暫間固定(ざんかんこてい)」を続け、定期的なチェックとメインテナンスを継続します。

    健康な歯と噛み合わせを保持することができ、再生療法はこの患者さまにとって、非常に意義の高いものだったことがわかります。

    歯肉がしっかりと引き締まって、歯を支えるようになりました。歯周ポケットの深さも正常値となりました。 歯の動揺を抑えるために、スプリントによって隣接する歯をつなげて固定する「暫間固定(ざんかんこてい)」を続け、定期的なチェックとメインテナンスを継続します。
    この治療によって、当初は絶望的と思われた天然歯の保存と、健康な噛み合わせの回復が実現できました。 患者さまご本人が希望されていた『天然歯の維持』と『予算を抑えた治療』が両立できたうえ、健全な歯質を残して、失った骨をしっかり回復できたことから、本症例において、再生医療の意義は非常に高いといえます。

    治療後、2年後(暫間固定の継続)

    図6-a 2年後の頬側面観.プロービング値は正常となり,付着歯肉も獲得されている.暫間固定は定期的なチェックが必要とされる.

    治療後、2年後(暫間固定の継続)

    図6-b 術後2年のデンタルエックス線写真.移植骨の痕跡はほとんどなく,生理的な骨形態と正常な歯根膜腔が観察される.

    治療後、2年後(暫間固定の継続)

    図6-c 術後2年のパノラマエックス線写真.下顎において,2回の再生療法で全顎の骨形態の問題を解決できている.上顎は現在治療中であるが,プロビジョナルレストレーションによって与えられたアンテリアガイダンスによって臼歯は保護されている.この患者にとって再生療法の意義は非常に高いといえる。

インプラント治療におけるリスクや副作用の詳細説明

一般的にインプラント治療には以下のようなリスクがあります。
その有無や程度は、症状や個人差によって異なります。

外科手術
インプラント埋入は侵襲の差こそあれ、いずれも外科手術が必要となります。
口腔や顎骨に関わる外科手術によって以下が生じるリスクがあります。
・神経の圧迫や損傷による麻痺
・血管損傷による多量出血
・術後の腫れと内出血によるあざ
腫れやあざは、多くの場合時間の経過とともに自然にひいていきます。もし痛みがある場合は、鎮痛剤などの処方を行います。
またなるべく低侵襲な治療法を選択することで、負担の少ない治療を行います。
そして神経損傷などのリスクを回避するために、当院ではCT撮影による精密診断で神経や血管の位置をより正確に把握し、治療計画を立てています。
顎骨・歯周組織の影響
患者さまの顎骨や歯周組織の状態によっては、インプラント埋入ができない場合があります。
また埋入した場合でも、治療後の成功率や予後に差が生じます。
もし顎骨や歯周組織が吸収、退縮してしまっている場合は、骨造成や骨移植などの手術を併用します。
しかしながら、骨の質が硬すぎる、あるは軟らかすぎる場合は、埋入後のインプラントが抜け落ちやすいというリスクがあり、これは実際に手術をしてみないと判別しません。骨の質は個人差があり、精密検査ですべてを把握することはできません。
メインテナンス
インプラント自体は虫歯になることはありませんが、支える歯肉は歯磨きなどのケアを怠ると歯周病のように炎症を起こし、やがて顎骨まで溶けてしまいます。これをインプラント周囲炎といい、重度に悪化すると、インプラントが抜け落ちてしまいます。
これを防ぐため、治療中や治療後に毎日ご自宅で正しい口腔ケアを続け、治療完了後も定期的に通院してメインテナンスやクリーニングを受け、良好な状態を維持していただく必要があります。
噛み合わせも日々変化し、治療当時の状態が続くわけではないので、当院では治療後も定期的に噛み合わせのチェックをしています。
生活習慣
歯周組織が健康な状態でないと、適切なインプラント治療を行うことが難しくなります。
喫煙、過度な飲酒、糖尿病は、歯周組織の治癒を遅らせ、インプラントの成功率を低下させます。
したがって当院ではインプラント治療に際して、禁煙・減酒をおすすめしています。

矯正治療におけるリスクや副作用の詳細説明

一般的に矯正治療には以下のようなリスクがあります。
その有無や程度は、症状や個人差によって異なります。

歯痛
装置を調整した直後などに、歯を移動する際に歯痛を感じることがありますが、正常な反応であり、問題ありません。症状によっては鎮痛剤などを処方します。
虫歯・歯周病
矯正装置を付けることで口腔内の清掃がしにくくなり、プラーク(歯垢)が残って、虫歯や歯周病にかかるリスクが高くなります。これを予防するために、当院では矯正治療前にブラッシングなどご自宅での口腔ケア指導を徹底し、矯正治療中の通院時に定期的なクリーニングを行っています。
口内炎
歯に付いた矯正装置が口腔粘膜に当たることで、刺激となり、口内炎などを起こすことがあります。もし痛みがある場合は、塗り薬や装置をカバーするワックスで対処します。多くの場合は、装着して1週間以上経過することで装置に慣れ、自然に解消します。
会話・食事の弊害
矯正装置を付けることで、発音のしにくさや、咀嚼のしにくさを感じることがあります。
しかしほとんどの場合、装置に慣れることで、発音や咀嚼の不自由さが解消されていきます。
また装置に粘着しやすいキャラメルなどの食品や、装置の破損につながる硬い食品は、矯正中は避けた方がよいでしょう。
歯肉退縮・歯根吸収
もともと歯周病を患っている方で、口腔内の清掃が不充分な場合に、矯正中に症状が悪化して歯肉退縮したり、歯牙移動によって歯根吸収を引き起こしたりする可能性があります。そうしたリスクを回避するため当院では、装置を付ける前に歯周病や虫歯治療を行い、落ち着いた状態になってから、矯正治療を開始しています。
抜歯
症例によっては、歯を並べるスペースを確保するために、抜歯が必要となる場合があります。抜歯をしないことで歯が傾くなどのリスクや、治療結果に違いが生じる可能性があります。そのため事前にきちんとご説明をし、患者さまにご納得いただけた場合のみ抜歯を行っています。
後戻り
矯正して移動させた歯には、元の位置に戻ろうとする力が働きます。これを後戻りといいます。後戻りを防いで、歯を正しい位置に定着させるため、装置除去後にリテーナー(保定装置)を装着する必要があります。リテーナーの装着を怠ったり、歯ぎしりや口呼吸など歯並びを悪化させる癖を繰り返したりすることで、大幅に後戻りしてしまいますのでご注意ください。
矯正治療の限界
症例によっては、顎骨を切断する手術が必要になったり、そもそも矯正治療では改善できないケースもあります。また顎口腔機能を悪化させると診断されるケースでは、ご希望に添えないことがあります。

歯周組織・骨造成治療におけるリスクや副作用の詳細説明

一般的に歯周組織・骨造成治療には以下のようなリスクがあります。
その有無や程度は、症状や個人差によって異なります。

歯周病は症状に応じて、歯面清掃、スケーリング、ルートプレーニング、レーザー治療を、重度の場合は、歯肉を切開するフラップ手術(歯肉剥離掻爬術・FOP)や、骨移植、GTR、エムドゲインなどの歯周組織再生手術といった歯周外科治療を行います。
また歯槽骨が少ない場合、骨造成・再生療法を行なうことがあります。

プロービング、歯面清掃、スケーリング
プロービング(歯周病検査)や、専用の器具を使って歯石やプラークを除去する治療に際して、症状や個人の感覚によっては、チクチクとした痛みを感じる場合があります。その場合は麻酔を行います。
またこれらの処置によって少量の出血が起こる場合がありますが、すぐに治まり問題ありません。
ルートプレーニング(SRP)
通常のスケーリングのみでは除去できない、歯周ポケット内の歯根表面の歯石を取り除き、軟化してしまったセメント質などを除去した後、歯根面を磨いて、硬く滑らかに仕上げる治療で、麻酔をして行います。まれに処置後に知覚過敏などを生じる場合がありますが、歯根膜が再生することで改善します。
レーザー治療
レーザーで歯周ポケット内の細菌を殺菌させる治療法がありますが、適応できる症状が限られるうえ、臨床データが少ないとの理由から有用性がまだ確立されていない治療とされています。
レーザー治療は多くの場合、ほかの治療法と併用して行われます。
歯周外科治療
重度の場合は、歯肉を切開・剥離・縫合するフラップ手術(歯肉剥離掻爬術・FOP)などの外科処置を行います。
歯根を露出させてスケーリングやルートプレーニングを行うため、歯根面の歯石をしっかりと除去できる反面、まれに治療後に歯肉が下がって、歯が長く見えるなどの場合があります。
切開手術であるため、患部が治癒するまで腫れや痛みがともない、手術直後は食事がある程度制限されます。術後は処方された鎮痛剤や口腔洗浄剤などを適宜使用いただき、治癒を促進します。
骨造成・再生療法
歯槽骨や歯周組織が吸収されて少なくなっている場合、骨移植、GTR、エムドゲインなどの歯周組織再生手術といった歯周外科治療を行います。多くの場合、歯肉の切開・剥離・縫合が必要であるほか、使用する薬剤が体質に合わないなどのリスクがあるため、持病やアレルギーのある方は必ずお申し出ください。
生活習慣
喫煙、飲酒は歯周組織の治癒を悪くさせるほか、睡眠不足や過労も歯周組織炎症の原因となります。
また指導された通りに毎日ブラッシングを続け、定期的に通院してチェックやケアを受けないと、すぐに歯周病が再発してしまいます。
そのため、上記の注意事項を守れない方は、治療そのものが難しいうえ、もし治療しても予定通りの結果が得られませんので、ご理解とご協力をお願いします。
ほかの治療との併用
歯周病を患う方が、インプラント治療、歯列矯正、ホワイトニング、審美治療などほかの治療を希望される場合、先に歯周病を治療しておく必要があります。歯周組織の治癒期間を設けるなど、段階を分けて治療を進めますので、ある程度の治療期間を要することをご了承ください。

審美治療におけるリスクや副作用の詳細説明

一般的に審美治療には以下のようなリスクがあります。
その有無や程度は、症状や個人差によって異なります。

審美補綴治療
詰め物・被せ物などの人工歯で歯を補う治療を、補綴(ほてつ)治療とよびます。
  • メタルボンドや前装冠など、見た目は白くても金属を含む補綴物は、金属アレルギーの原因となる可能性があります。金属アレルギーの方は、補綴物の素材を選ぶ際にご注意ください。
  • 選択する補綴物の素材や治療法によって、歯を削る量が異なる場合があります。治療前に医師にご確認ください。
  • ラミネートべニアやブリッジなどで治療する場合、健康な歯をわずかに削る必要があります。最小限にとどめるよう配慮しますが、ご了承ください。
  • 一般的に審美補綴で用いるセラミックやジルコニアなどの素材は、保険適用外となり、その種類に応じて治療費が異なります。それぞれの耐久性の違いや、メリット・デメリットを確認したうえで、お選びください。
  • 見た目が向上する治療であっても、噛み合わせや歯の強度・耐久性などに悪影響があると判断される場合は、ご希望の補綴物や治療法にお応えいたしかねますので、ご了承ください。
ホワイトニング
歯の黄ばみを分解し、白くするための処置をホワイトニングといいます。
  • もともと歯に亀裂がある方や、象牙質が露出している方、虫歯のある方は、ホワイトニング剤により知覚過敏が生じる場合があります。
    知覚過敏のリスクが高い場合は、ホワイトニング薬剤をより低濃度のものに変更したり、照射時間を短縮したりするなど、調整を行います。
  • オフィスホワイトニングはホームホワイトニングに比べ、薬剤の濃度が高いため、唇や歯肉などの組織に付着しないようマスキングを施したうえで処置を行います。
  • ホワイトニング剤を塗布する際に、ピリッとした痛みを感じる場合があります。
    これは一時的に歯の表面のエナメル質が脱灰するために起こる反応で、問題ありません。
  • ホワイトニング後に一時的に知覚過敏の状態になっても、時間の経過とともにエナメル質が再石化して改善していきます。
  • 虫歯や歯周病の方は、ホワイトニング前に、治療を済ませておく必要があります。
    また、歯石や茶渋などの汚れも、先にスケーリングやクリーニングで除去しておきます。
  • 以下に該当する方は悪影響のリスクがあるため、原則ホワイトニング治療をお控えください。
    ・無カタラーゼ症の方
    ・光過敏症の方
    ・妊娠中・授乳中の方
    ・14歳以下の方
    ・虫歯、歯周病の治療が完了していない方
    ・知覚過敏、歯に亀裂のある方
    ・取り外しできない矯正装置を付けている方
  • 歯の色には生まれつき個人差があり、ホワイトニングでは白くならない場合があります。ご了承ください。

・掲載されている症例はすべて、当院で治療を完了し、サイト掲載の許可をいただいた患者さまのものです。
・症例写真はトリミング(切り抜き)などを除き、画像の加工等は行っていません。
・治療はすべて各患者さま固有の症例に対応したものであり、ほかの方への治療結果を保証するものではありません。

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